バス運転士さんの仕事に密着!出勤~車両点検

飛騨高山ひだっち

2015年10月07日 16:00

普段からよく目にしていて身近に感じる職業でも、実際にはどんな仕事をしているのだろう?って疑問に思うこと、たくさんありますよね。今回は地域住民や観光客の足を担うバス運転手さんのお仕事を取材してきました!



新しくなった濃飛バス高山営業所






お邪魔したのは、高山市昭和町にある濃飛バス高山営業所。2014年11月に新しく建て直したばかりで、とっても綺麗です。1・2階が事務所や休憩室、3~5階が従業員用の立体駐車場になっています。

濃飛バスは、観光バスはもちろん、飛騨地区の路線バスや、各地と飛騨を結ぶ高速バスの運行もしてみえる、飛騨高山の交通事情を語るには欠かせないバス会社さんです。



バスがたくさん停まっている奥、建物の1階が出入口となっています。早速中へ入ってみます。



入ってすぐの場所が事務所となっており、大勢の人が働いていました。高山営業所にはバス運転士が約100名所属しています。女性運転士も元気に活躍されています。



壁には、路線毎3日分のシフト表が掲示されていました。高山市民におなじみの地域バス「のらマイカー」「まちなみバス」をはじめ、乗合バス、高速バス、観光バスなどたくさんの路線が並んでいます。

基本的に、入社してすぐの運転士は飛騨地区内を走る路線バスを担当し、数年後に高速バス、そして貸切バス、というように担当する業務が変わっていくそうです。

路線バス担当でも、一人の運転士が同じ路線を走り続けることはまず無いそうで、どの路線でも対応できるように、ローテーションでシフトを組んでいるのだとか。毎日運転していたら飽きないのかな?と疑問だったのですが、その日によって異なる道を走っているのですね!


バス運転士さん出勤


13:20、取材に対応してくれる奥洞(おくぼら)運転士が出勤してみえました。


「よろしくお願いします。今日は午後からの出勤なんですね。」

「初めまして。今日は14:00発の路線バスを運転した後、夕方から京都・大阪行きの高速バスに乗る予定です。到着が22時頃になるので、今夜は大阪で泊まりになります。」


奥洞さんは、6年前に土木業から転職して濃飛バスへ入社した運転士さんです。現在は、乗務の7割が高速バス、残り3割が路線バスだとか。



出勤したら一番始めに、運転免許証の有効期限確認とアルコールチェックを行います。



専用機械で呼気中のアルコール濃度が測定され、画面上に結果が表示されます。もちろんアルコールが検出されれば運転はできません。



時計にズレが無いかを調べ、通行止め等の連絡事項や1日のスケジュールを確認します。管理者は、運転士が安全に運転できる状態かどうかをきちんと判断します。



管理者から運転士へ、その日に担当する路線のカードと、個人名の入ったメモリーカードが渡されます。


「このメモリーカードは何ですか?」

「バスには、運行時の時間・速度・距離等を記録するタコグラフという機器が設置されているんです。そこにメモリーカードを入れて、運行状況の記録を取ります。」


画像は出せませんが、実際の分析結果表を見せてもらいました。速度オーバーしていないか、急発進・急ブレーキなど危険な運転をしていないか、など細かい項目に分けて評価されています。


「まるで成績表のようですね…プレッシャーを感じたりしませんか?」

「安全が第一の仕事ですから。分析結果を見ると、自分の運転を見直すきっかけにもなりますよ。」


路線バス 車両の点検




事務所を出て、乗務するバスの車両点検を行います。高速バス・貸切バスについては、運転士それぞれに担当車両があるそうです。



運転席のまわりには、一般車両にはない機器がたくさん設置されています。



これが噂のタコグラフ。メモリーカードが入っていない状態で走ると警告音が鳴ります。





タイヤに異常は無いか、エンジンオイルの量は適切か、ランプはきちんと点灯するか…などを細かく確認していきます。



チェックシートには確認項目がずらり。


「毎日こんなにチェックするんですか?大変ですね。」

「きちんと確認した方が、自分も安心して運転できるんです。お客様の命を預かる仕事なので、適当なことはできません。」




再度事務所へ行って、チェックシートに管理者の印鑑をもらいます。これで車両点検は終わり。いよいよ乗務開始です!

続き
バス運転士さんの仕事に密着!乗務&インタビュー

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