飛騨の伝承野菜を宮川朝市で販売中!無農薬栽培にこだわる「野村農園」さん
バスツアー見学先1件目の
「野村農園」さんを詳しくご紹介します
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高山市国府町に位置する野村農園さんは、江戸時代から続く農家さんで今のご主人が12代目。約20年前から無農薬栽培を始め、人にも環境にもやさしい野菜つくりをしています。
飛騨高山・宮川朝市 野村農園
【住所】岐阜県高山市国府町金桶326
【TEL】0577-72-2669
【営業時間】午前中に
宮川朝市で購入できます
【公式サイト】
http://www.nomura-nouen.com/
ハーブを摘み取ってハーブティー作り
まずはフレッシュハーブティー作り体験です。厚手の紙コップを受け取って畑へ移動します。
レモンバーメナ、オレガノ、スペアミント、アップルミント、フェンネル、レモンバジル…数種類のハーブを摘み取っていきます。飛騨の冷涼な気候に合ったハーブを育てているそうで、野村さんも驚くほど生命力が強いのだとか。
紙コップいっぱいになるまで摘んだら、水で軽くすすぎます。紙コップが二重になっているのは火傷防止のためです。
ポッドのお湯をたっぷり注いだら、フタをして2~3分間蒸らします。ハーブの香りがふんわりと漂ってきました。
蒸らしている間に、野村農園さんがこだわっている
無農薬栽培のお話を伺いました。有機肥料のみで育つ野菜は、旨み成分をたくわえながらゆっくり成長します。また、農薬で大地を汚すことがないため環境にもやさしいのが特長です。
土づくり1
飛騨牛の実績トップクラスの「づづく牧場」さんが、手間隙かけて作られたコフナ菌熟成の牛堆肥を中心に、粉糖・魚粕・EM木酢鶏糞などをふんだんに使用します。
土づくり2
木工の「白百合工房」さんから、たくさん分けて頂いた『おがくず』を、数年寝かせて堆肥にします。数えきれない種類の野草・雑草も堆肥に加えます。
自然環境
トンボ・クモ・カマキリ・ハチ・ミミズ等の虫や無数の微生物、つばめ・すずめ・こうもり等の鳥やカエルや様々な小動物だち。自然の生物たちの働きに助けられて野菜が育ちます。
―チラシより
手間をかけて育てられた野村農園さんの野菜やハーブは、
飛騨イタリア料理交流会のシェフ達もよく使っているそうです。ハーブティーを飲みながら、自宅でイタリア料理を作るコツをシェフから伝授してもらいました。
熟した棗(なつめ)が採り放題
お次はナツメの収穫。昔はあちこちで見かけたナツメの木ですが、今ではほとんどが伐採されてしまいました。この木はなんと樹齢150年!建物を改築した際には、ナツメの木を残すことを優先して設計したそうです。
ナツメは甘露煮が飛騨の郷土料理として有名ですが、生でも食べられるんです。野村さんの「たくさん採っていってくださいね!」との声に、皆どんどん採って袋をいっぱいにしていきます。
赤茶色く熟した実は、そのまま食べるとリンゴのような爽やかな風味。甘露煮の他、干して漬け込みナツメ酒にしても美味しいとのこと。
毎年10月中旬頃には、ナツメをネットショップや宮川朝市で販売しています。売り物にするための選別は全て手作業。この日も真剣な表情で選別してみえました。
野村農園さんは、ナツメのような
飛騨の伝統食材や珍しい季節の野菜を育てています。高山を訪れた際には、ぜひ宮川朝市へ立ち寄ってみてください。
野村農園さん、ありがとうございました