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地元農産物とコラボした「地ビール飛騨」さんの商品8種を試飲!

最後の見学先は、観光スポット「飛騨の里」近くに位置する「地ビール飛騨」さん

「飛騨のこだわり食材めぐりとイタリアンランチ」バスツアーまとめはこちら
地ビールの購入はもちろん、店内の休憩スペースでドリンクを飲みながらくつろぐことができます。トイレ休憩やバス待ちの利用もOKだそうです。
地ビール飛騨 古里古里の国
【住所】岐阜県高山市西之一色町3丁目773-2
【TEL】0577-36-3434
【営業時間】11:00~15:00
【定休日】土日祝
【公式サイト】http://korikorinokuni.com/
【最寄バス停】飛騨の里下(さるぼぼバス)
地ビールの醸造工程
店内へ入ると、下の階が工場になっていて、ガラス越しにタンクをのぞけるようになっていました。代表の説田さんが、近年の地ビールの歴史や醸造工程を説明してくれます。
1994年の酒税法改正直後、岐阜県内には約10件ほどの地ビール工房が誕生したそうです。しかし、ブームが落ち着いて次々に閉店。現在は、地ビール飛騨さんを含めて3件の醸造所が営業しています。
壁には醸造工程が書かれたパネルが貼られています。
①仕込み
お湯に麦芽を加えます。ここで液中のでんぷん質がマイシュに変わります。
②麦汁ろ過槽
「マイシュ」をろ過し、透明なあめ湯(麦汁)にします。
③煮沸釜
麦汁にホップを加え煮沸。ビール特有の香りと苦味が生まれます。
④ワールプール
熱で凝固したタンパク質を取り除いて透明な麦汁を造ります。
⑤冷水タンク
熱した麦汁を完全無菌の状態で冷却します。
⑥発酵タンク
ビール酵母を加え、麦汁中の糖分をアルコールと炭酸ガスに分解、「若ビール」が誕生します。
⑦プレッシャータンク
発酵タンクから熟成したビールを圧力調整して最終仕上げします。
地ビール飛騨さんは小さな工房ですが、自然を汚さない製法にこだわってビールづくりをしています。生きたままの酵母が入った地ビールは、デリケートで賞味期限も短め。だからこそ、わざわざ購入する価値のある商品の開発に力を入れているのだとか。
飛騨産の農産物とコラボした地ビール8種を試飲
地ビールについて学んだ後は、お待ちかねの試飲タイム。地元農産物とコラボした商品など、飛騨らしさに特化したビールがテーブルに並びます。お酒を飲めない方のために、ソフトドリンクも用意されていました。
・飛騨ホワイトビール
白川郷のお米を使用。スッキリとした味わいです。
・飛騨ブラックビール
高根高原のスイートコーンを使用。深い味わいとスッキリした喉ごしの黒ビール。
・飛騨ビール 穂高(ケルシュ)
ドイツ西部のケルンで愛飲されている、ケルシュタイプの伝統のビール。
・飛騨ビール 焼岳(アルト)
ドイツ北西部のデュッセルドルフで愛飲されている、アルトタイプのビール。
・源泉仕込み 下呂麦酒
下呂市小阪町「湯屋温泉」の炭酸源泉を仕込水に使用しています。
・飛騨フルーツ発泡酒 林檎
久々野町の飛騨りんごを使用。フルーティで爽やかな飲み心地。
・飛騨フルーツ発泡酒 ピーチ
久々野町「もだに農園」さんの飛騨ももを使用。優しい甘さが特徴です。
・飛騨フルーツ発泡酒 ベリー
久々野町のブルーベリー、国内産のラズベリー、クランベリーを使用しています。
※公式サイトからネット購入もできます。

皆で飲み比べ。全種制覇する人もいて、空き瓶が増えていきます。

こんなに多くの種類の地ビールを試す機会は、滅多にないと思います。普段飲まないようなビールにも挑戦することができました。
希望者は最後にお気に入りのビールを購入。中には大量買いしてクーラーバッグがいっぱいになっている方も。地ビール飛騨さんの商品は、こちらの店舗の他、高山市内の酒類取扱店でも販売されています。お世話になった方や大切な方への贈り物にもおすすめです



搾りたての生乳を15時間かけてフレッシュチーズに!「チーズ工房トリデンテ」さん

3件目は、普段立ち入り禁止の「チーズ工房トリデンテ」さんを特別に見学させてもらいました

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「Tridente(トリデンテ)」ブランドの本格チーズを製造している株式会社リアラインさんは、平成21年設立。
プロが満足しなければリリースしない。と、徹底した品質主義を貫いています。飛騨地区の飲食店はもちろん、都心部のホテルやイタリアンレストランからもチーズの注文依頼が入るそうです。
チーズ工房トリデンテ
【会社名】株式会社リアライン
【住所】岐阜県高山市江名子町3021-1
【TEL】0577-62-9000
【公式サイト】http://www.tridente.jp/
フレッシュチーズとは?

トリデンテさんが製造しているのは、モッツァレラチーズとリコッタチーズ。どちらも、熟成させず新鮮なうちに食べるフレッシュタイプのチーズです。
モッツァレラは「カプレーゼ」や「ピッツァ・マルゲリータ」、リコッタは「カナッペ」や「バゲッドサンド」といった料理に使われるのが定番。熟成させるタイプとは違ってクセがなく、水分が多くてやわらかいのが特徴です。
モッツァレラチーズの製造工程
実際に製造している様子を見学するのは難しいので、製造が終わって片付いた後の工房にて、チーズづくりのお話を伺いました。工房内は撮影禁止のため、ご提供いただいた写真を使用しています。

トリデンテさんのチーズづくりにおいて重要なポイントは、何といっても飛騨産の新鮮な生乳がすぐに手に入る環境。朝絞ったばかりの生乳700kg~800kgが工房へ運ばれてきて、すぐに作業が始まります。
生乳を低温殺菌 →乳酸菌を入れて発酵させる →レンネット(凝固酵素)を入れる
実はこれ、仔牛がミルクを飲んでから胃の中で行っているのと同じ作業をしているんです。仔牛は母乳をそのまま消化することができないため、胃の中にある酵素(レンネット)で母乳をチーズ状にして栄養を吸収しています。
代替物の研究が進む1960年代頃までは、チーズを作るための材料として仔牛を屠殺して胃を取り出し、レンネットを採取していたそうです。現在も伝統的な製法として残っていますが、酪農家への負担も大きく、植物性レンネットを使用する生産者が増えているのだとか。

程よく固まってきたら、チーズの元となるカード(固形分)を作り、約80℃の熱湯で温めた後に練りこみます。3時間ほどひたすらチーズを練り続けるこの作業は、モッツァレラチーズの出来を大きく左右する重要な工程。今のところ、代表の伊東さんのみができる職人技だそうで、後継のスタッフ育成が課題と仰っていました。
より詳細な製造工程は公式サイトをご覧ください
生乳の搬入から始まり、全ての作業が終わるまでは約15時間。新鮮で品質の高いチーズを作るために、深夜にまで及ぶ作業を一気に行っています。

こうして手間をかけて作られた本格モッツァレラチーズは、高山市内のイタリア料理店などで使用されている他、駿河屋アスモ店でも購入することができます。加熱しても、生でも美味しいトリデンテのチーズ(生でわさび醤油をつけて食べるのもオススメです!)。ぜひ一度食べてみてください



「なめこファーム飛騨」さんの工場へ!なめこの栽培工程を見学
バスツアー見学先2件目は「なめこファーム飛騨」さんです

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バスで移動を始めて約10分、大きな工場が見えてきました。
以前は様々な種類のきのこを栽培していたそうですが、平成13年にこの新工場を建て、現在はなめこづくりに専念してみえます。

農事組合法人 なめこファーム飛騨
【住所】岐阜県高山市国府町村山512
【TEL】0577-72-0080
【公式サイト】http://hida-nameko.com/
なめこの栽培工程を見学

代表理事の中村さんが、実際になめこを栽培している工場内を案内してくれることに。早速中へ進んでいきます。
飛騨で育った広葉樹のオガコを使用
きのこは培地(ばいち)という菌床に種を植えて栽培します。なめこファーム飛騨さんでは、飛騨地区にて伐採した広葉樹のオガコを使用。水は上質な地下水を使い、安全で美味しい飛騨なめこをつくっています。
培地をビンへ均等につめたら、高圧殺菌する機械の中へ。大型の機械が絶え間なく動き、流れるように作業が進んでいきます。
接種後は温度管理しながら培養
培地へ種を植えるのは無菌室での作業となるため、見学はできません。接種後になめこが培養されている部屋へ移動すると、ビンがうず高く積まれていました。
初めは春の気候(17℃)で35日間、次は夏の気候(22℃)で27日間、空調管理をしながら、なめこに季節が経過しているように感じさせます。そして秋の気候へ移る前に、表面のオガコをかきとって水をかけ、ショックを与えて発芽を促します。
秋だと錯覚してなめこが発生
ショックを与えた後に秋の気候(18.5℃)にすると、なめこは秋になったと錯覚し、芽を出し始めます。
なめこってこんな風に栽培されているんですね!想像以上に規模が大きくて圧倒されてしまいました。
右が通常のなめこ、左が大粒の飛騨ジャンボなめこ。ジャンボなめこの詳しい作り方は企業秘密だそうですが、通常のなめこより低温でじっくり育てるため、水分が少なめになり1本1本に旨みが凝縮されるのだとか。
収穫して箱詰め作業
十分に成長して収穫時期を迎えたなめこを、機械で素早く刈り取っていきます。

異物混入がないかチェックしながら丁寧に箱詰め。地元のスーパー等へ運ばれていきます。こうして毎日、新鮮ななめこを出荷しているんですね。

約30分間の工場見学はあっという間に終了。中村さんの丁寧でわかりやすい説明に、参加者からは拍手がおくられました。

最後に、希望者は飛騨ジャンボなめこを購入しました。普通のなめこはお味噌汁やうどん・そばに入れることが多いと思うのですが、ジャンボなめこは、天ぷらや炒め物にしたり、鍋に入れても美味しいそうです。なめこを使った料理の幅がぐっと広がりますね



飛騨の伝承野菜を宮川朝市で販売中!無農薬栽培にこだわる「野村農園」さん
バスツアー見学先1件目の「野村農園」さんを詳しくご紹介します

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高山市国府町に位置する野村農園さんは、江戸時代から続く農家さんで今のご主人が12代目。約20年前から無農薬栽培を始め、人にも環境にもやさしい野菜つくりをしています。
飛騨高山・宮川朝市 野村農園
【住所】岐阜県高山市国府町金桶326
【TEL】0577-72-2669
【営業時間】午前中に宮川朝市で購入できます
【公式サイト】http://www.nomura-nouen.com/
ハーブを摘み取ってハーブティー作り
まずはフレッシュハーブティー作り体験です。厚手の紙コップを受け取って畑へ移動します。

レモンバーメナ、オレガノ、スペアミント、アップルミント、フェンネル、レモンバジル…数種類のハーブを摘み取っていきます。飛騨の冷涼な気候に合ったハーブを育てているそうで、野村さんも驚くほど生命力が強いのだとか。
紙コップいっぱいになるまで摘んだら、水で軽くすすぎます。紙コップが二重になっているのは火傷防止のためです。
ポッドのお湯をたっぷり注いだら、フタをして2~3分間蒸らします。ハーブの香りがふんわりと漂ってきました。
蒸らしている間に、野村農園さんがこだわっている無農薬栽培のお話を伺いました。有機肥料のみで育つ野菜は、旨み成分をたくわえながらゆっくり成長します。また、農薬で大地を汚すことがないため環境にもやさしいのが特長です。
土づくり1
飛騨牛の実績トップクラスの「づづく牧場」さんが、手間隙かけて作られたコフナ菌熟成の牛堆肥を中心に、粉糖・魚粕・EM木酢鶏糞などをふんだんに使用します。
土づくり2
木工の「白百合工房」さんから、たくさん分けて頂いた『おがくず』を、数年寝かせて堆肥にします。数えきれない種類の野草・雑草も堆肥に加えます。
自然環境
トンボ・クモ・カマキリ・ハチ・ミミズ等の虫や無数の微生物、つばめ・すずめ・こうもり等の鳥やカエルや様々な小動物だち。自然の生物たちの働きに助けられて野菜が育ちます。
―チラシより
手間をかけて育てられた野村農園さんの野菜やハーブは、飛騨イタリア料理交流会のシェフ達もよく使っているそうです。ハーブティーを飲みながら、自宅でイタリア料理を作るコツをシェフから伝授してもらいました。
熟した棗(なつめ)が採り放題
お次はナツメの収穫。昔はあちこちで見かけたナツメの木ですが、今ではほとんどが伐採されてしまいました。この木はなんと樹齢150年!建物を改築した際には、ナツメの木を残すことを優先して設計したそうです。
ナツメは甘露煮が飛騨の郷土料理として有名ですが、生でも食べられるんです。野村さんの「たくさん採っていってくださいね!」との声に、皆どんどん採って袋をいっぱいにしていきます。
赤茶色く熟した実は、そのまま食べるとリンゴのような爽やかな風味。甘露煮の他、干して漬け込みナツメ酒にしても美味しいとのこと。
毎年10月中旬頃には、ナツメをネットショップや宮川朝市で販売しています。売り物にするための選別は全て手作業。この日も真剣な表情で選別してみえました。
野村農園さんは、ナツメのような飛騨の伝統食材や珍しい季節の野菜を育てています。高山を訪れた際には、ぜひ宮川朝市へ立ち寄ってみてください。


イタリア料理店「ピッツェリア ヒラノグラーノ」さんで限定コラボランチ
先日参加した「飛騨のこだわり食材めぐりとイタリアンランチ」バスツアー、各地の詳細について紹介していきます

バスツアーまとめはこちら
まずは、皆が1番気になるハズ!のランチメニューから。

石窯で焼き上げる本格ピッツァが人気の料理店
「ヒラノグラーノ」さんは、観光地からは少し離れた場所、国の重要文化財に指定されている江戸時代の町家「松本家住宅」の隣にあります。ヒラノグラーノさんも、実は町家を改装したイタリア料理店。のれんをくぐって店内へ進むと、趣ある空間が広がっていました。キッチンには本格的な石窯が設置されていて、隠れ家のような雰囲気です。
ピッツェリア ヒラノグラーノ
【住所】岐阜県高山市上川原町124
【TEL】0577-36-3300
【営業時間】午前11時30分~午後2時、午後5時30分~午後9時
【定休日】月曜日
【駐車場】あり
【FBページ】ピッツェリア ヒラノグラーノ
【最寄バス停】天満神社前(下呂線・まちなみバス・のらマイカー南線)
この日は、バスツアー限定の特別メニュー。料理名に記載されているジャンボなめこやモッツァレラチーズは、午前中に生産現場を見学してきたばかりの食材です。どんな料理をふるまってくれるのか、期待に胸がふくらみます。
左手前から、店主のヒラノグラーノさん、イタリアンダイニング ANTICA TRATTORIA 布久庵さん、オステリア・ラ・フォルケッタさん。飛騨イタリア料理交流会メンバーのシェフ3名による、この日だけの豪華コラボランチです。
前菜 6種盛り合わせ
【布久庵】
・宿儺かぼちゃのグラタン仕立て
・柿とトリデンテのモッツァレラのカプレーゼ
【ヒラノグラーノ】
・飛騨パプリカのアンチョビ巻き
・国府茄子とトリデンテのモッツァレラのパルミジャーナ
・飛騨フレッシュポークの自家製ロースハム
・飛騨山椒を練り込んだグリッシーニ
秋らしい前菜が6種、彩り豊かに盛られてきました。カプレーゼは、トマトの代わりに柿を使った変わりダネ。トリデンテのモッツァレラチーズはクセがなくフレッシュなので、果物と合わせても美味しいんです。
個人的には、クラッカーのような食感の細長いパングリッシーニが気に入りました!飛騨山椒をピリリときかせた味で、追加注文したいくらい美味しかったです

パスタ
【フォルケッタ】
・ジャンボナメコのピリ辛トマトソースのフジッリパスタ
前菜を楽しんだ後はショートパスタ。ナメコのパスタ!?とびっくりしましたが、飛騨ジャンボなめこは食感がシャキシャキとしっかりしていて、満足度大!普通のなめことは全く違います。
ピザ 2種の生地
【ヒラノグラーノ】
・飛騨ねぎと自家製パンチェッタのスモーク、トリデンテのモッツァレラ
・ジャンボナメコのフリットのせピッツァビアンカ

いよいよ、ヒラノグラーノさんの本領発揮!石窯で焼き上げたアツアツのピッツァを、スタッフさんが取り分けてくれます。
1種目は、厚めでボリューム感のあるナポリタイプのピッツァ。パンチェッタのジューシーな肉汁に、飛騨ねぎの爽やかな甘みがアクセントになっています。
2種目は、薄めサクサク生地のミラノタイプ。「ピッツァビアンカ」は「白いピザ」という意味だそうで、トマトソースを使わない、軽めのピッツァをそう呼ぶのだとか。ジャンボなめこの味をしっかり感じられる一品でした。
ドルチェ
【ヒラノグラーノ】
・飛騨リンゴのティラミス
・かぼちゃのプリン
最後はデザート。ティラミスは、器の下部にもリンゴが敷き詰められていて、秋の味覚を存分に楽しむことができました。

イタリアン激戦区の飛騨
「地産地消」という言葉を聞くようになって久しいですが、そもそもイタリアンは、地産地消を基本としている料理なのだとか。ひとくくりにイタリア料理といっても、イタリア南部と北部では全く異なるようで、その土地の素材に合わせて調理する、というのが大きな特長だそうです。
そんなイタリア料理を学んだ飛騨出身のシェフが、「飛騨の優れた食材を使ったイタリア料理を、たくさんの人に味わって欲しい!」と考えるのは自然な流れなのかもしれません。
今後も飛騨イタリア料理交流会の活躍に期待しています!

「飛騨のこだわり食材めぐりとイタリアンランチ」バスツアーに参加!行程まとめ


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10月13日(火)、飛騨イタリア料理交流会さんと濃飛バスさんによるコラボ企画バスツアーに参加してきました

【ご案内】23日(金)出発の参加申込は20日(火)まで!(TEL. 0577-33-0131 )
大人の社会見学とイタリアンランチがセットになった、内容盛りだくさんのこのツアー。それぞれの詳細は後ほど記事にするとして、まずはざっくり全行程をまとめてみます!
高山濃飛バスセンターを出発
8:30、高山駅前の観光案内所横で、貸切バスが待ってくれていました。
飛騨イタリア料理交流会メンバーのシェフたちが、お見送りに来ていました。コラボ企画の第1弾ということで、みなさんも気合が入っているご様子。オステリア・ラ・フォルケッタさんとイタリアンダイニング ANTICA TRATTORIA 布久庵さんは、今回の案内役ということで、最後までツアーに同行してくれます。
8:40、参加者全員が揃ったところで出発です。
シェフが、ツアー企画の経緯や交流会について説明をしてくれます。飛騨は人口に対してイタリア料理店が多い激戦区。そんな中だからこそ、多くのお客様にイタリア料理を楽しんで欲しい!と、「飛騨イタリア料理交流会」を立ち上げたそうです。
野村農園で棗とハーブの収穫体験
野村農園の詳細レポートはこちら
9:10、見学1ヶ所目は、高山市国府町にある「野村農園」さん。農薬を使わず、手間ひまかけて野菜を作っています。宮川朝市にて、飛騨の伝承野菜などを販売してみえます。
数種類のハーブを自分たちで摘み取り、お湯を注いでハーブティーを作りました。飛騨の気候はハーブ育成に向いているのだとか。イタリアンシェフも、野村農園さんの食材を愛用しているそうです。
ハーブティーを堪能した後は、今が旬の棗(なつめ)の収穫です。赤く色づいた棗を木から採り、そのまま味見すると林檎のような爽やかな甘さが口に広がります。袋いっぱいになるまで採らせてもらいました

なめこファーム飛騨の工場見学
なめこファーム飛騨の詳細レポートはこちら
10:15、2ヶ所目は同じく国府町の「なめこファーム飛騨」さんです。平成13年に今の新工場を建て、なめこづくりに専念しています。
工場内には大型の機械があちこちに設置され、たくさんのスタッフさんが働いてみえました。通常のなめこより大粒な飛騨ジャンボなめこは、栽培の様子も迫力満点!後日詳しくレポートします。
工場見学を終えた後、希望者はジャンボなめこを購入しました。天ぷらや鍋に入れるととっても美味しいそうです

撮影NGのチーズ工房トリデンテの中へ
チーズ工房トリデンテの詳細レポートはこちら
11:20、高山市江名子町まで移動し、3ヶ所目の「チーズ工房トリデンテ」さんに辿り着きました。普段は立ち入り一切禁止、今回も撮影はNGという工房の中を特別に見せていただきます。

高山市内の飲食店だけではなく、東京や大阪で店を構えるプロもわざわざ取り寄せるというモッツァレラチーズ。飛騨高山の環境だからこそできる、高品質なチーズ作りの秘密を教えてもらいました。
そして、「ツアー特別価格でチーズを販売します」とのご提案に、みなさん大量注文!要冷蔵のため、最後のイタリアンランチ会場まで届けてもらうことになりました

飛騨地ビール工房にて8種のビールを試飲
地ビール飛騨の詳細レポートはこちら
12:15、4ヶ所目は高山市西之一色町の「地ビール飛騨」さん。ドイツ式の製法で、小さな工房ながら丁寧にクラフトビールを作ってみえます。
製造工程を教えてもらった後は、お待ちかねの試飲タイム。白川郷のお米で作られた飛騨ホワイトビールや、久々野町の桃を使用した飛騨フルーツ発泡酒など、特長ある8種のビールを美味しくいただきました。
ここでも、参加者のみなさまは地ビールや雑貨を大量購入。どんどん荷物が増えていきます。
シェフ3名が競演!イタリアンコラボランチ
コラボランチの詳細レポートはこちら
12:50、だいぶおなかもすいてきました。最後は上川原町の「ピッツェリア ヒラノグラーノ」さんにて少し遅めのランチです。
ヒラノグラーノさん、フォルケッタさん、布久庵さん、飛騨イタリア料理交流会のメンバーシェフ3名による、この日だけの豪華コラボメニュー!

前菜盛り合わせ、パスタ、2種のピッツァ、ドルチェが順に運ばれてきます。本日見学してきた、飛騨ジャンボなめこやモッツァレラチーズをはじめとした、飛騨の食材をふんだんに使ったコース料理です。

バスツアーなのでアルコールOK!ビールやワインを楽しんでいる方もたくさんいらっしゃいました

お土産をもらって高山濃飛バスセンターへ
14:30、全ての行程を終え、高山濃飛バスセンターへ帰ります。同行してくださったガイドさんの締めの挨拶に、参加者からは拍手がおくられました。

最後に飛騨イタリア料理交流会さんからお土産までいただきました。おなかもいっぱいで大満足です。

お土産は、Bar Fiore バルフィオーレさんの焼き菓子と、一般消費者はなかなか手に入れられないというバリラのパスタ。1人6800円とは思えない、とってもお得なツアーでした

10月23日(金)出発の参加申込は20日(火)まで受け付けているそうです。定員25名。お早めに!
↓詳細はこちら
飛騨のこだわり食材めぐり&メンバーシェフによる夢の競演!イタリアンランチ
TEL. 0577-33-0131
タグ :濃飛バス
バス運転士さんの仕事に密着!乗務&インタビュー
前回の話
バス運転士さんの仕事に密着!出勤~車両点検
路線バスの乗務開始
同行させてもらうのは、観光客の方がよく利用する「さるぼぼバス」。飛騨の里やまつりの森といった観光スポットを通る路線バスです。
13:55、バスのエンジンをかけて、営業所からバスセンターへ向かいます。バスセンターが混雑しないよう、出発時刻の約5分前に出庫します。
13:59、高山濃飛バスセンターに到着。観光客らしき人が次々と乗車してきます。外国人の方も多いです。
14:00、お客様が全員着席したのを確認し、いよいよ出発です。
停留所にお客様がいない場合は、指差し確認をして通り過ぎます。奥洞運転士は、プライベートで運転している時も、バス停を見るとつい指差し確認をしてしまうのだとか。普段から、かなり安全運転を心がけるようになったそうです。
車内前方の電子掲示板には、次に止まるバス停付近の観光スポットと、降車ボタンの説明が多言語で表示されています。外国人のお客様も、目的地でスムーズに降りていくのが印象的でした。
14:44、さるぼぼバスのルートを回り終えて、終点のバスセンターにて最後のお客様を降ろします。出発時と同様に、バスセンターが混雑しないよう速やかに営業所へ戻ります。


外国人観光客の増加に合わせて、社内で英会話講座を開催したりと、会社全体でインバウンドの受け入れに力を入れているそうです。
車内に忘れ物や異常がないかをチェックし、自分の荷物を持って事務所へ向かいます。
路線バスの運行が問題なく終わったことを管理者に報告し、次に運転する高速バスの準備に移ります。
高速バス 車両点検
先ほどの路線バスより一回り大きく、ピカピカで綺麗な高速バスの所にやってきました。この車両は今年入ったばかりの新車なんだとか。


路線バスの時と同じく、チェック項目に沿って細かく車両点検を行います。新車だからといって油断はできません。
余談ですが…奥洞さんが高速バスの車両点検を行っている間、同僚の運転士さんたちから
「撮影だからって、何カッコつけてんだよー!」
「マジメな顔してるから笑っちゃうよ!」
との声が飛び交っていました。明るい社内の雰囲気が伝わってきて、なんだか安心してしまいました。

奥洞運転士 インタビュー
車両点検を終えた奥洞さんに、お話をうかがいました。

私は6年前に転職して濃飛バスへ入りました。昔から車が好きでバスに乗ってみたいという気持ちがあったのと、知人から濃飛バスを勧められたのが大きなきっかけでしたね。以前は土木の仕事をしていたため大型車の運転経験はあって、入社にあたり大型2種の免許を取得しました。

多いですね。大型免許がなくても育成プログラムがありますし、入社しやすいと思います。飛騨地区では大きな会社なので、周囲からの理解も得やすいですよ。私も転職を家族に相談した時に、「濃飛バスなら安心できる!」と応援してもらえました。

私は、どの路線でもあまり変わらないです。観光客の方が多い高速バスでも、地元の方が多い路線バスでも、とにかく安全に気をつけて運転しています。唯一、ちょっとだけ困るのが高速バス「高山~金沢線」ですかね。お客様のほとんどが外国人の方なんです(苦笑)。言語の壁はやはり大きいです。

雪国なので、冬の運転はやはり気を使います。バスは構造がしっかりしているためスリップの心配はほぼ無いのですが、渋滞やもらい事故の可能性もありますしね。

確かに時間はバラバラだったりしますが、基本は5勤2休となります。約1ヶ月毎にシフトを組んでいて、急な休みにもきちんと対応してくれますよ。

私の場合は、楽しさよりも人の命を預かる責任の重大さを感じることの方が多いです。交通事故はもちろん、車内の事故も防がなくてはなりません。足腰が弱いお客様が乗っているのに急ブレーキをかけたりすると、転倒して怪我をする可能性がありますから。
そうやって安心安全に気を配りながら運転して、無事目的地までたどり着いた時や、お客様から「ありがとう」と声をかけてもらった時には、とてもやりがいを感じます。

責任が大きく大変な面はありますが、会社からのサポートも手厚く、やりがいのある仕事です。私は、濃飛バスに転職して本当に良かったと感じています。


濃飛バスでは、事業拡大に伴ってバス運転士を募集しています。未経験者や女性でも安心の運転士育成制度あり!興味のある方は、公式サイトの採用情報ページをご覧ください

濃飛乗合自動車株式会社
岐阜県高山市花里町6丁目65番地
tel. 0577-32-0045(本社)
公式サイト 採用情報ページ http://www.nouhibus.co.jp/recruit/index.html
ブログ http://nouhibus.hida-ch.com/


タグ :濃飛バス
バス運転士さんの仕事に密着!出勤~車両点検
普段からよく目にしていて身近に感じる職業でも、実際にはどんな仕事をしているのだろう?って疑問に思うこと、たくさんありますよね。今回は地域住民や観光客の足を担うバス運転手さんのお仕事を取材してきました!


お邪魔したのは、高山市昭和町にある濃飛バス高山営業所。2014年11月に新しく建て直したばかりで、とっても綺麗です。1・2階が事務所や休憩室、3~5階が従業員用の立体駐車場になっています。
濃飛バスは、観光バスはもちろん、飛騨地区の路線バスや、各地と飛騨を結ぶ高速バスの運行もしてみえる、飛騨高山の交通事情を語るには欠かせないバス会社さんです。

バスがたくさん停まっている奥、建物の1階が出入口となっています。早速中へ入ってみます。

入ってすぐの場所が事務所となっており、大勢の人が働いていました。高山営業所にはバス運転士が約100名所属しています。女性運転士も元気に活躍されています。

壁には、路線毎3日分のシフト表が掲示されていました。高山市民におなじみの地域バス「のらマイカー」「まちなみバス」をはじめ、乗合バス、高速バス、観光バスなどたくさんの路線が並んでいます。
基本的に、入社してすぐの運転士は飛騨地区内を走る路線バスを担当し、数年後に高速バス、そして貸切バス、というように担当する業務が変わっていくそうです。
路線バス担当でも、一人の運転士が同じ路線を走り続けることはまず無いそうで、どの路線でも対応できるように、ローテーションでシフトを組んでいるのだとか。毎日運転していたら飽きないのかな?と疑問だったのですが、その日によって異なる道を走っているのですね!
13:20、取材に対応してくれる奥洞(おくぼら)運転士が出勤してみえました。
「よろしくお願いします。今日は午後からの出勤なんですね。」
「初めまして。今日は14:00発の路線バスを運転した後、夕方から京都・大阪行きの高速バスに乗る予定です。到着が22時頃になるので、今夜は大阪で泊まりになります。」
奥洞さんは、6年前に土木業から転職して濃飛バスへ入社した運転士さんです。現在は、乗務の7割が高速バス、残り3割が路線バスだとか。

出勤したら一番始めに、運転免許証の有効期限確認とアルコールチェックを行います。

専用機械で呼気中のアルコール濃度が測定され、画面上に結果が表示されます。もちろんアルコールが検出されれば運転はできません。

時計にズレが無いかを調べ、通行止め等の連絡事項や1日のスケジュールを確認します。管理者は、運転士が安全に運転できる状態かどうかをきちんと判断します。

管理者から運転士へ、その日に担当する路線のカードと、個人名の入ったメモリーカードが渡されます。
「このメモリーカードは何ですか?」
「バスには、運行時の時間・速度・距離等を記録するタコグラフという機器が設置されているんです。そこにメモリーカードを入れて、運行状況の記録を取ります。」
画像は出せませんが、実際の分析結果表を見せてもらいました。速度オーバーしていないか、急発進・急ブレーキなど危険な運転をしていないか、など細かい項目に分けて評価されています。
「まるで成績表のようですね…プレッシャーを感じたりしませんか?」
「安全が第一の仕事ですから。分析結果を見ると、自分の運転を見直すきっかけにもなりますよ。」

事務所を出て、乗務するバスの車両点検を行います。高速バス・貸切バスについては、運転士それぞれに担当車両があるそうです。

運転席のまわりには、一般車両にはない機器がたくさん設置されています。

これが噂のタコグラフ。メモリーカードが入っていない状態で走ると警告音が鳴ります。


タイヤに異常は無いか、エンジンオイルの量は適切か、ランプはきちんと点灯するか…などを細かく確認していきます。

チェックシートには確認項目がずらり。
「毎日こんなにチェックするんですか?大変ですね。」
「きちんと確認した方が、自分も安心して運転できるんです。お客様の命を預かる仕事なので、適当なことはできません。」

再度事務所へ行って、チェックシートに管理者の印鑑をもらいます。これで車両点検は終わり。いよいよ乗務開始です!
続き
バス運転士さんの仕事に密着!乗務&インタビュー

新しくなった濃飛バス高山営業所
お邪魔したのは、高山市昭和町にある濃飛バス高山営業所。2014年11月に新しく建て直したばかりで、とっても綺麗です。1・2階が事務所や休憩室、3~5階が従業員用の立体駐車場になっています。
濃飛バスは、観光バスはもちろん、飛騨地区の路線バスや、各地と飛騨を結ぶ高速バスの運行もしてみえる、飛騨高山の交通事情を語るには欠かせないバス会社さんです。
バスがたくさん停まっている奥、建物の1階が出入口となっています。早速中へ入ってみます。
入ってすぐの場所が事務所となっており、大勢の人が働いていました。高山営業所にはバス運転士が約100名所属しています。女性運転士も元気に活躍されています。
壁には、路線毎3日分のシフト表が掲示されていました。高山市民におなじみの地域バス「のらマイカー」「まちなみバス」をはじめ、乗合バス、高速バス、観光バスなどたくさんの路線が並んでいます。
基本的に、入社してすぐの運転士は飛騨地区内を走る路線バスを担当し、数年後に高速バス、そして貸切バス、というように担当する業務が変わっていくそうです。
路線バス担当でも、一人の運転士が同じ路線を走り続けることはまず無いそうで、どの路線でも対応できるように、ローテーションでシフトを組んでいるのだとか。毎日運転していたら飽きないのかな?と疑問だったのですが、その日によって異なる道を走っているのですね!
バス運転士さん出勤
13:20、取材に対応してくれる奥洞(おくぼら)運転士が出勤してみえました。


奥洞さんは、6年前に土木業から転職して濃飛バスへ入社した運転士さんです。現在は、乗務の7割が高速バス、残り3割が路線バスだとか。
出勤したら一番始めに、運転免許証の有効期限確認とアルコールチェックを行います。
専用機械で呼気中のアルコール濃度が測定され、画面上に結果が表示されます。もちろんアルコールが検出されれば運転はできません。
時計にズレが無いかを調べ、通行止め等の連絡事項や1日のスケジュールを確認します。管理者は、運転士が安全に運転できる状態かどうかをきちんと判断します。
管理者から運転士へ、その日に担当する路線のカードと、個人名の入ったメモリーカードが渡されます。


画像は出せませんが、実際の分析結果表を見せてもらいました。速度オーバーしていないか、急発進・急ブレーキなど危険な運転をしていないか、など細かい項目に分けて評価されています。


路線バス 車両の点検
事務所を出て、乗務するバスの車両点検を行います。高速バス・貸切バスについては、運転士それぞれに担当車両があるそうです。
運転席のまわりには、一般車両にはない機器がたくさん設置されています。
これが噂のタコグラフ。メモリーカードが入っていない状態で走ると警告音が鳴ります。
タイヤに異常は無いか、エンジンオイルの量は適切か、ランプはきちんと点灯するか…などを細かく確認していきます。
チェックシートには確認項目がずらり。


再度事務所へ行って、チェックシートに管理者の印鑑をもらいます。これで車両点検は終わり。いよいよ乗務開始です!
続き
バス運転士さんの仕事に密着!乗務&インタビュー
タグ :濃飛バス
観光人力車「ごくらく舎」さんの案内で、古い町並を優雅に巡る!
飛騨高山の観光を盛り上げようと頑張っている企業やお店を、ひだっちが突撃取材!今回は、古い町並を人力車で優雅に駆け、観光客をもてなしている「ごくらく舎(や)」さんへ。実際に案内を受けながら話を聞いてきました。
人力車に乗って古い町並巡り
古い町並を散策していると、人力車の行き交う光景が目に飛び込んできます。観光客を乗せ、快活に話しながら歴史ある町並を案内する俥夫(しゃふ)たちの姿は、もはや高山の風景の一部と言っても過言ではないほどです。

乗車場所は、「上三之町と柳橋の交差点」「陣屋朝市前」「中橋東詰角」の三箇所。今回は、古い町並の中心地にある「上三之町と柳橋の交差点」から乗ってみることにしました。



ひだっちは、おすすめの15分コースを選択。俥夫さんに手を引いてもらって人力車に乗ります。
乗車・降車に使う踏み台は、普段はここにかけられています。また、座席部分はトランクのように開けられる仕組みになっていて、仕事に必要な備品が積まれていました。
人力車に乗ると、目の前には非日常的な世界が広がります。目線が高くなり、スターにでもなったような気分です。


スピードは徒歩よりも少し早い程度。急いでいても、かけ足くらいの速さにとどめるそうです。安全のため、周りをよく観察し、通行の邪魔にならないよう常に気を配っているのが印象的でした。

定番の観光スポットや、利用者の好みに合いそうな店舗の前では足を止めて観光案内をしてくれます。飛騨の地酒が美味しい理由、軒先にかけられた杉玉の意味、屋台蔵の歴史…地元の人でも知らないような情報をたくさん教えてもらいました。


高山市の基本的な観光情報はもちろん、新規オープンした店舗や話題になっているお土産など、常にアンテナをはって情報を仕入れるよう努力しているのだとか。
撮影スポットでは、車を止めて記念撮影をしてもらえます。小道具の和傘を手にして、古い町並を背景にパチリ。
素敵な写真が撮れました!
赤い中橋から宮川沿いを走る
折り返し地点の「赤い中橋」までやってきました。今度は俥夫さんと一緒に記念撮影!乗車場所の一つである「中橋東詰角」にて待機していた、他の俥夫さんが撮影してくれました。
ついでに、高山名物「五平餅」を購入。えごまたっぷりで香ばしく、美味しいんです。
あっという間に完食!
今度は、宮川沿いの道を進みます。水面がきらきら光り、とても綺麗です。

幌(ほろ)とは、人力車の屋根となるおおい。これがあるおかげで、雨や雪の日でもお客様を乗せられます。
「筏橋(いかだばし)」まで来れば残りはあとわずか。ここのイチョウは秋が深まると鮮やかに色づいて、絶好の撮影スポットになるそうです。


四季折々のベストスポットにて記念撮影してもらえるのも、人力車の魅力の一つ。情緒あふれる風景の中で人力車に乗っている写真は、きっと楽しい旅のひとコマとして記念に残るはずです。

あっという間の15分間が終わり、乗車した場所へ戻ってきました。



特別に、ひだっちが人力車を引いている風の写真も撮らせてもらいました。やっぱり重い!俥夫さんたちのすごさを、改めて思い知りました。
ごくらく舎元締 中村 勝臣さん インタビュー
古い町並から東へ上った場所に、ごくらく舎さんの事務所はあります。夜間に人力車をしまっておくスペースも併設されていました。

事務所に入ると、なんと、ひだっちマスコットが人力車を引いている飾りが置かれていました!
ごくらく舎の設立当初から関わっているという、元締の中村さんにお話を伺います。

飛騨高山は観光人力車発祥の地とされていて、昭和四十五年には人力車が登場していたようです。「ごくらく舎」の屋号で人力車を引き始めたのは平成に入ってから。初めは土日祝だけ町に出ていたのですが、おかげさまで好評を呼んで、悪天候時以外は年中無休で営業するようになりました。

お客様の要望と時間に合わせて、臨機応変に対応しています。ガイドのように3~4時間一緒に観光施設を回ることもあります。でも、一番人気はやはり古い町並を回る15分コースです。高山に着いたら、真っ先に人力車に乗ってみて欲しいですね。

高山観光の締めくくりとして乗った人や、何度も高山を訪れているけれど人力車は初めて、という方は、決まって「もっと早く乗っておけば良かった!」と言いますよ。飛騨を熟知している俥夫の案内で古い町並を回ると、自分たちで立ち寄りたいポイントがはっきりするはずです。

うちはノルマはないです。出勤・退勤もある程度自由に決められます。自分のやり方で働けるのは、この仕事の魅力の一つだと感じています。あとは、毎日新しいお客様と出会って、お話しできるのが楽しいですね。「乗って良かった、ありがとう!」と喜んでもらえると、本当に嬉しくなります。
倉庫の中も見学させてもらいました。安全に乗車してもらうために、日々の点検や手入れは欠かせません。

こちらは、婚礼やイベント時に使用する特別車。金色の幌がはられた美しい人力車です。高山ではしばしば、婚礼衣装に身を包んだ新郎新婦が、特別車に乗って街をまわる光景を目にすることができます。全国各地へ出張することもあるそうです。

ご予約や、ホテル・高山駅へのお迎えもOK!あなたも人力車に乗って、一味違った飛騨の町巡りを楽しんでみませんか?
観光人力車
「ごくらく舎」
岐阜県高山市若達町1-31
tel.0577-32-1430
公式サイト http://39hida.com/jinriki/
営業時間(豪雨・豪雪時は休業)
4月~10月 8:30~18:00
11月~3月 9:30~17:00
乗車料金
【2人乗り1台】
15分コース 4,000円
30分コース 7,000円
60分~ 14,000円
【3人乗り1台】
15分コース 6,000円
30分コース 10,000円
60分~ 20,000円
【送迎料】
1,000円


飛騨高山アンテナショップ「まるっとプラザ」さんへ取材に行ってきました!

飛騨高山を盛り上げたい!そんな気持ちを胸に頑張っている会社やグループを、ひだっちが突撃取材。今回は高山市の中心市街地で、周辺地域の特産品や観光の情報を発信している飛騨高山のアンテナショップ「まるっとプラザ」さんで話を聞いてきました!

まるっとプラザって??

高山の観光メインストリート、古い町並すぐそばの高山本町2丁目商店街に位置する「まるっとプラザ」は、平成22年に、まちなかの空き店舗活用と、支所地域の特産品販売や情報発信を行う目的で開設されました。

平成17年の市町村合併により、日本一広い市となった高山市。その時に合併した9つの周辺地域(上宝、丹生川、国府、朝日、高根、久々野、一之宮、清見、荘川)の魅力を高山市街地へ訪れる人に伝えようと、様々な取り組みを行っています。
まるっとプラザには、飛騨の特産品がいっぱい!

店頭には、旬の野菜や生花がずらり。POPと共に、イチオシの商品も並べられています。


店内に入ると、商品がい~っぱい置かれていました。ドレッシング、ジュース、レトルト食品、お菓子…普通の土産品店ではあまり見かけないものが、種類豊富に揃っています。

お漬物やお豆腐といった冷蔵商品も。冷凍庫ではアイスクリームが売られていましたよ~。


もちろん、食品だけではありません。木工製品や飛騨のさるぼぼといった工芸品、民芸品も取り扱っています。

そして、飛騨高山が舞台となったTVアニメ「氷菓」(2012年放送)の特設コーナー!設置されている交流ノートには、聖地巡礼するファンたちのメッセージがたくさん書き込まれていました。

パンフレットも充実しています。支所地域の観光情報を知りたい人は、店内奥にあるこのコーナーをチェックしてみてくださいね

まるっとプラザ店長 足立 亜紀子さん インタビュー
約2年前にまるっとプラザ店長に就任した足立さんから、お話を伺いました。商品の選別からイベント企画まで、幅広い業務をこなしているそうです。


各支所の商工会から生産者さんをご紹介いただいたり、売れそうな商品を自分で探したりしています。いずれの場合も、なるべく実際に現地へ行って、事業者さんと話をしてから決めるようにしています。

でも、やっぱり現地へ行かないと、商品の本当の魅力を伝えることはできません。生産者の方からきちんとお話を聞くと、こちらも商品への思い入れが出てきて、販売する時のお客様への紹介の仕方が変わってきます。

道の駅などでも、成功している所は近隣の人がよく利用しているんです。もっと地元の方が立ち寄るお店にしたくて、野菜や生花など生鮮品の取り扱いを増やしました。
観光客も、高山へ来たら必ず寄ってくださる方や、定期的に宅配便での注文をしてくれる方など、リピーターさんが少しずつ増えてきています。

商店街を歩いているお客様に足を止めてもらえるよう、週末には試食会や店頭販売を行っています。
また、食品展示会や物産展に出展したり、ブログなどで積極的に情報発信したりしています。飛騨高山にはこんなに素晴らしい商品があるんだよ!ということを、もっと多くの方へ伝えていきたいですね。
(有)橋場農園 葛谷 知子さん インタビュー

まるっとプラザへ商品を卸している、「(有)橋場農園」の葛谷さんにもお話を伺いました。丹生川にある橋場農園は平成12年に法人化した農園。主にトマトや椎茸を生産しており、トマトジュースやドライトマト、椎茸パウダーといった加工品の製造販売にも力を入れています。
また、各スタッフに農地を与えて管理させるなどして、若い人材の育成を考えながら経営を行っているそうです。


まるっとプラザさんでは、定期的に各支所に特化したイベントを開催していて、約2年前の丹生川フェアの時に声をかけていただきました。それをきっかけに、今では1年を通して商品を卸しています。

ほぼ毎日来ています。特に生鮮食品は、地元の方が届くのを待ってくださっていることもあって、なるべく午前中にお届けするようにしています。

スタッフさんが、私たちの思いや商品のことを理解した上で一生懸命売ってくれているので、生産者側も頑張らなくては!と励みになりますね。お客様の声や反応も教えてくれて、色々と勉強になります。
飛騨高山周辺地域の特産品いろいろ

上宝(奥飛騨温泉郷) 「うぐいすの湯」

丹生川 「ピコ」

国府 「きゃらぶき」

朝日 「よもぎカレー」

高根 「うま辛王」

久々野 「りんごジュース」

一之宮 「まゆ人形」

清見 「飛騨牛ビーフカレー」

荘川 「荘川蕎麦」

店内には、スタッフが実際に試食した感想が書かれたPOPや、前月の売れ筋ランキングが掲示されています。生産者の思いを込めて商品の魅力を伝えよう!という気持ちが伝わってきます。

レジ横には、お中元にぴったりの夏ギフトコーナーが設置されていました。電話かFAXでも注文を受け付けているそうです。飛騨高山の恵みを、大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか

詳しくはこちら→2015夏の贈りものカタログ(PDF)

飛騨高山の市街地だけではなく、周辺地域の観光情報や魅力を知ることができる「まるっとプラザ」。ぜひ気軽にお立ち寄りください


飛騨高山アンテナショップ
「まるっとプラザ」
岐阜県高山市本町2-60
tel. 0577-77-9200
営業時間 10:00~18:30
公式サイト http://www.info-takayama.org/
ブログ http://maruttopuraza.hida-ch.com/

